初夏の限界能勢電撮影~ニュータウン、あるいは檻~
どうも、最近部屋の違法建築本棚がまた一段増築された既望路です
改めて、あけましておめでとうございます
世間は恵方巻シーズンも終え、いよいよ春シーズンへと向かいつつあります
(バレンタイン?なんじゃそりゃ)
気が付いたらまた一ヶ月飛んでるもんですから驚きですよ、ええ
そんな1月の報告になりますが、年明け早々に中京圏へぶらぶらと出かけて参りました
家城以西が結構楽しかったです
恒例の伊勢参宮
なんだかんだで毎年の恒例行事になりつつあります
せっかくなので、一泊増やして名古屋市営巡り
あいにくの雨だったので、屋内メインで
三日目は名鉄大回り
犬山遊園の鉄橋を生で見れたのがよかったです
このことが記事になるのはきっと、百万回ぐらい世界をループさせた後の世界線でしょう…
1/6 【大阪→伊勢奥津→伊勢市→名古屋】
— じゅーろく屋 (@Hesitate__moon) 2020年1月10日
フォロワーさんより頂いた18券2回分を手に、初詣を兼ねた中京遠征へ
久々の関西線経由での東進
どなたの影響か、最近気になりつつ有る気動車特急やら、おきんてつやらにもご挨拶しながら、松坂駅へ
松坂からは未踏だった名松線で、終点の伊勢奥津へ pic.twitter.com/tCPaz8pHYM
1/7 【名古屋→市営地下鉄→名古屋】
— じゅーろく屋 (@Hesitate__moon) 2020年1月10日
二日目はお天気がイマイチということで、フォロワーさんの提案にもあった地下鉄ぶらり旅へ
雨が降るまではワンチャンあるということで、昨年も訪れた桜のカーブで撮影
(結局晴れ写真は最初の一枚のみ)
名鉄も年々バリエーションが増え、目が離せませんねぇ pic.twitter.com/mwIINmyrwb
1/8 【名古屋→犬山→春田→名古屋→大坂】
— じゅーろく屋 (@Hesitate__moon) 2020年1月10日
三日目は引き続き雨が降っていたので、名鉄の大回りへ
(切符を買ったあたりから晴れ始めましたが…)
あまり考えなしに乗車駅にした西枇杷島で20分ほど待ち、いざ名鉄の旅へ
やってきた6800系がクロスシートで驚き、撮るだけでは分からなかった一面を知る pic.twitter.com/lLbcOuIxKU
まあ、Twitterには上げているので、そちらを御覧くださいな
というわけで、早速本編へ
16年初遠征編も終え、舞台はいよいよ大学生活編へ
いつかの圧縮スペシャル編を展開させるかどうか考えていましたが、とりあえず大きめのネタを先に消化しておこうという方針に
時は2016年の5月、兵庫県を走っている能勢電を撮りに行った回です
では、どうぞ
2016年5月21日
今回のスタート地点は阪急梅田駅
本当はもう少し先の目的地まで自転車で行こうかとも、出発の直前まで考えていましたが、距離が伸びるので結局梅田まで
(電車賃をどこまでケチるかの思案でした)
阪急梅田名物のマルーン並び
駅名は当然「梅田」です
3線並走バトルはいつ見ても好き
川西能勢口に到着
隣の雲雀丘花屋敷がやたら圧迫していますね
ここから乗車するのが能勢電鉄
何気に初乗車になります
というわけで…
のせでんってなあに?
今回ご紹介するのは、兵庫県と大阪府に跨り運行する能勢電鉄、通称「能勢電」です!(ドンドンパフパフ
(ちゃんとコーナー設けるぐらいには改善されたそうで(蹴 )
能勢電鉄は、兵庫県の川西市から北部に向かって生えている鉄道で、路線は以下の4つ
・日生線(山下~日生)
・妙見リフト(ちっこいの右)
元々は、能勢妙見山*1への参拝客輸送を目的に発足した路線*2ですが、現在では沿線のニュータウン客輸送の色が濃いです
というか、ニュータウンしかないです、沿線
戦前から阪急より資本を受けていましたが、戦後になって阪急の子会社化*3
阪急色が強く、阪急と直通運転をしている他、車両も1960年頃からほぼほぼ阪急のお古だけが走っています
一言でいうと…
「阪急のお古がいっぱい走っている会社」
です
閑話休題
ニュータウンの中を走っているか、山の中を走っているかの二択です
丁度、阪急から貰った1500系引退の時期でした
(というか、半分以上これの見納め)
終点の妙見口へ
大阪府最北端の鉄道駅
やたら年季の入った何か
「何か」以上の情報は持ち合わせていません(
うーん 一面のクソm… 豊かな自然!
この豊かな自然の中を、線路沿いを伝いハイキングです
やって来た先は、「能勢電 撮影地」とググって出てきた、「第三吉川踏切」
トンネルからビューンと列車が出てきます
いきなり曲者が出てきましたが、こやつがまもなく引退する1500系のひとつです
かつて走っていた50形を模した復刻塗装だそうで
振り返ると、ごっつい森の中を阪急電車が走っています
見ろよ…あの阪急が山の中を走ってるぜ…
そんな数少ない光景を見れるスポットでもあります
5100系
阪急5000系に続く新形式で、阪急で初めて本格的に冷房を載せ始めた車種
元々6000系を名乗る予定でしたが、既に京都線に市営60系がいてややこしいことから、5100系になったそうで
(3100系よろしく、n*5100系を名乗る車両は、宝塚線用の低速車でしたが、以後は神宝同一形式になったとか)
2014年から能勢電に島流しされ、1500系を置き換えていきました
(この時期がちょうど、入換期ってことですね)
余談ですが、能勢電譲渡の改造工事のために阪神の工場に送り込まれた時に、阪急、阪神、山陽、近鉄の4社が並んだりと色々ニュースになりましたね(懐かしい)
銀の帯がライト周りに入ったりと、能勢電特有の顔になっています
更に移動
自然の中を走っている感があっていいですね
(1500系はミスりました)
ニュータウン、あるいは檻
早い撤収ですが、朝起きるのが遅かったこともあるので、この辺りで
券売機の前に立ち、運賃表を確認し、お財布を開く…
ん…?
無い…?
お金が…
いや、あるよ、お金は
盗まれたとかそんなことは全然ない
ちゃんとあるよ、ときわ台~川西能勢口の運賃と、駐輪場の利用料分が…
いや、川西能勢口から梅田までの電車賃が足りねぇっっっ!!!!!
そうでした…
本当はもう少し先の目的地まで自転車で行こうかとも、出発の直前まで考えていましたが、距離が伸びるので結局梅田まで
なんてことを、さっき言っていましたね…
そう、予算は「自宅~能勢口(チャリ) + 能勢口~妙見口(鉄道)」で、実際の行程が「自宅~梅田(チャリ) + 梅田~妙見口(鉄道)」になっていました…
なんたる失態(を通り越してバカ)
仕方がないので、運賃が足りそうな駅まで歩くこととします
携帯を開き、ネットにアクセス
どこまで歩けば足りるのか、時刻表サイトで調べることに…
結果…
「ご利用の端末では云々」のエラーメッセージが、無慈悲に告げられただけでした…
そう、時は2016年、スマホの普及率は全体を含めても7割を越えている時代
今どきガラケーなんぞ、パカパカ開くだけの目覚まし時計である
贔屓の時刻表サイトから、鉄道会社のHP、乗り換えサイトをくまなく検索するも、どれもサービス終了か、グッショグショに崩れてまともに利用できない状態に
スマホ勢との格差を改めて思い知りましたね…
仕方がなしに、線路沿いをぽってぽてと歩き、次の駅へ
ときわ台ほどではありませんが、いかにもニュータウンにありそうな駅名です
運賃表とにらめっこしますが、まだ足りないようで
そして次の駅までまた歩くことになるのですが、ここでまたアクシデント発生
道がない…だと…?
光風台駅周辺には、光風台ニュータウンと縦横無尽に通る道があります
西側にも、阪急北ネオポリスニュータウンが広がっています
問題はその間、丁度大阪府と兵庫県の県境が通っている場所ですが、なんと道がない
これだけ道を作っておきながら、ニュータウン内で完結しやがっているだと…?
もしかしたら県境云々の問題もあるかもしれませんが、なんとも嫌らしい…
そんな「ヨソはヨソ、ウチはウチ」を体現したアクセスに愕然
自分の足だけでは、このニュータウンという檻から脱出することはできないというのか…?
四角く切り取られた区画と縦横に伸びる街路が、この時だけは獲物を逃さない蜘蛛の巣のように思えました…
GPSなんてとっくに終了した地図サービスで、自身のおおよその位置と突破口を探す
(この地図サイトも、各サイトを回りに回ってやっと見つけた)
ありましたね… ひとつ…
というわけで…
国道477号線へいざ南無三
光風台の町から一の鳥居駅までチョロチョロ伸びてる、一本の頼りない国道です
色あせたMobil
まさかこんな形で県境を跨ぐとは
カーブの内側は完全に車から死角なので、次の直線まで全力疾走
生きた心地が全くしなかったですね
地獄のハイキングをすること30分
2時間にも3時間にも感じるその恐怖の時間は、注意喚起を促す看板を目印に収束しました…
向こうに見えるのは妙見城… ではなく、大阪青山歴史文学博物館
大阪青山大学の施設だそうで(金かかってんな…)
建設工事中の新名神
元は「第二名神」と書かれていたのでしょうね…
この工事中の新名神ですが、この一年後の12月にめでたく開通しました
こんな感じの高速道路で、大阪市内をスルーし神戸(一応)へ直結するルートです
(赤丸が現在地)
京田辺の辺りは過去の記事でも出てきましたね
(そしてこれからもでてきそうなので、わざわざ作りました)
神戸~吹田~高槻の混雑に緩和をもたらしたらしい新名神
車は運転しないので、いまいち実感はないですが、これからに期待ですね
鉄橋を渡る5100系
そして、光風台を出発し一時間半
ついに平野駅にて運賃が下がりました
やっと駅入場ですっ…
車庫には1700系が寝ていました
90年から能勢電にやってきた車両で、種車は阪急2000系です
阪急歴含めると50年になりますが、一応現役です
(といっても、現在進行系で7200系に置き換えられています…)
特別なHMを掲げた1500がやってきたので、これで川西能勢口に戻ります
つり革も特別仕様
(塗装は元々茶×クリームでした)
阪急のHマークも残っていました
そして終点に到着
これが最後の乗車でした
こちらも1500系
能勢電軌鉄道発足と同時に運行を開始した1型電車をモデルにした塗装
上品で綺麗ですねぇ…
全編成とまではいきませんでしたが、色々な1500系が見れたのでこれにて撤収
歩き通しで喉もカピカピだったので、Tポイントを消費してお水を購入
貯めてきたTポイントが体の中を巡ります(意味不明)
そして阪急梅田に帰還
中々凄惨な撮影旅でした…ええ(
既にクタクタですが、ここから更に自転車です(ンヒィ
後日談と言うか、今回のオチ
とまあ、そんなトラブルありの能勢電撮影でした
阪急ではすっかり消えてしまった顔ぶれが、未だ細々と走っている路線ということで訪れた能勢電
中々面白い場所でした
とりあえず、お金は十分に持っていこう、というのが今回の教訓でした、はい
ところで、文中「なんと道がない」と申しましたが、実は無いこともないんですよね、実際…
この問題の陰湿未接続道路
チープな階段がありました
川西市のはずれのこちらの土地、数百m先の光風台駅まで公道が繋がっておらず徒歩1時間もかかるという・・・
— にゃんこそば🌧️ (@ShinagawaJP) 2018年10月18日
ただ、実際には豊能町との境界が獣道と化しており、破れたフェンスを通って通行できる模様。(車は通れない)https://t.co/z2aI4hzWwx
写真はGoogleストリートビューより pic.twitter.com/LJ7Fm6QCwJ
ここのことについては、Twitterでもちらほら紹介されています
ええ、まさかフェンスにショートカット用の穴が空いていたとは…
それでも、自転車は厳しそうなので、やはりあそこに住んでいる人はあの危険極まりない国道を自転車で下っているのでしょうか
見れば見るほど、陰湿で嫌らしい道路です、ええ
というわけで、字数もいい感じでしょうか
次回は一気に飛んで、夏ぐらいの記事を書きましょうかねぇ…
ええ、そうやって少しでも寒さを和らげるのです…(
というわけで、今回はここまでとさせていただきます
みなさんも、お金はしっかり持つように!
では、以上!(